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執筆者の写真宮城和彦

むし歯にならない歯磨き方法(2+2+2+2)

更新日:2023年1月14日



むし歯にならないためには何が大事だと思いますか?多くの人は歯磨きが大事だと答えることと思います。確かにそれは正解です。しかし最近の研究では、歯磨きで歯の汚れを落とすことはむし歯の予防にそれほど大きな効果はないことが分かってきました[1]。


それでも歯磨きはむし歯予防に重要です。なぜかというと、歯磨きをする際にフッ素入りの歯磨き粉を使うことで、歯にフッ素を運ぶことができるからです。歯の汚れを落とすことと違い、フッ素を適正に使うことはむし歯の予防に効果があることは様々な研究により明らかにされています[2]。


フッ素が重要であるので、いかにフッ素を口の中に留めるかが重要になります。ここで、「2+2+2+2」と呼ばれる方法をご紹介したいと思います。これはスウェーデンのイエテボリ大学でう蝕学の教授をされていたDowen Birkhed先生が考案した方法です[3]。NHKの「ガッテン!」でも紹介されました。


「2+2+2+2」は歯磨きの時に「2」にまつわる4つのことを気をつけることで口の中にフッ素が長く残ることを助ける歯磨き法です。


・フッ素入り歯磨き粉をcm使う

分間歯磨きをする

・歯磨きした後、時間食べたり飲んだりしない

・1日回歯磨きをする



これらを気をつけることで、むし歯の予防効果が高まることが研究で示されました。せっかく歯磨きをするのであれば、上記の4つの「」を気をつけて、より効果的な歯磨きをしたいですね。


また、歯磨きをした後にたくさんゆすいでしまうと、せっかくのフッ素がどんどん流れていってしまいます[4]。歯磨きの後、歯磨き粉を出してそのままゆすがないか、ゆすぐ場合もペットボトルのキャップに1杯ぐらいの少ない水でゆすぐのがいいでしょう。


むし歯予防に歯磨きは大事です。そして、歯磨きの何がむし歯予防に役立つかを意識することによって予防の効果はさらに高まります。フッ素を口に留まらせることが一番ですので、紹介した「2+2+2+2」の方法を今日の歯磨きから取り入れてみてはいかがでしょうか。


1.Hujoel PP, Hujoel MLA, Kotsakis GA. Personal oral hygiene and dental caries: A systematic review of randomised controlled trials. Gerodontology. 2018 Dec;35(4):282-289.


2.Marinho VC, Higgins JP, Sheiham A, Logan S. Fluoride toothpastes for preventing dental caries in children and adolescents. Cochrane Database Syst Rev. 2003;2003(1):CD002278.


3.Sonbul H, Merdad K, Birkhed D. The effect of a modified fluoride toothpaste technique on buccal enamel caries in adults with high caries prevalence: a 2-year clinical trial. Community Dent Health. 2011 Dec;28(4):292-6.


4.Pitts N, Duckworth RM, Marsh P, Mutti B, Parnell C, Zero D. Post-brushing rinsing for the control of dental caries: exploration of the available evidence to establish what advice we should give our patients. Br Dent J. 2012 Apr 13;212(7):315-20.

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