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執筆者の写真宮城和彦

歯科医院における感染対策

更新日:2021年4月22日

静岡県における緊急事態宣言が解除されて3週間が経とうとしています。

緊急事態宣言下において当院では、診療は応急対応のみにとどめ緊急性のない治療につきましては延期とさせていただきました。

ご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。


徐々に生活も元に戻りつつありますが、今後も第二波、第三波の心配があることは否めません。

流行が落ち着いたから元に戻すというだけではなく、継続的な感染対策が必要であることを改めて感じました。


歯科医院はその性質上、空気中にエアロゾル(粉塵)が発生しやすいという特徴があります。

以下の動画は口腔外バキュームという吸引装置を使う場合と使わない場合で、粉塵がどう変わるかをハイスピードカメラで撮影したものです。

※東京技研 フリーアームアルテオ


口腔内の唾液がエアロゾルとして巻き上がりやすいことを考えると、個室での診療、吸引装置を併用した施術が、患者様同士、そして医療者の感染を防ぐ上で望ましいものと考えます。

当院の診察室は全て完全個室で、全ての部屋に備え付けの口腔外バキュームを設置しています。

欧米では当たり前のこの形態が、今後は日本でも増えるのではないでしょうか。


待合室でのソーシャルディスタンスについても考えさせられました。

椅子を減らすことで間隔を空けておりましたが、それは今後も継続していきます。

そのため、待合室に人が増えないよう、診療前後の待ち時間を少なくする努力をしています。


個別滅菌をした器具を使うのは当然です。

診療前後の手洗い、アルコール消毒も常に行なっています。

目に見えないウイルスに対抗するには、常に感染の危険性があるものとして対策を行う、「標準予防策」が重要であることをスタッフ間でも共有しています。


「COVID-19」については、治療薬やワクチンの開発が進んでいるとの報道があります。

ウイルスに対抗する手段が増え、世界的に落ち着きを取り戻せることを心より祈っています。


当院の正面にあるアメリカデイゴの木に蕾がつき始めました。

人間の世界は大変ですが、自然の力強さを感じます。

またきれいな赤い花を咲かせてくれることでしょう。



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