多くの人は、何か問題が起きて歯医者に行きます。
むし歯ができたから。
歯がグラグラしてきたから。
その問題がある状況に対して、歯科医より治療の選択肢が提示されます。
歯に新しいむし歯ができた場合、歯医者からこんな選択肢が提示されます。
①金属の詰め物(メタルインレー)
特徴:歴史が長い。歯と歯の間を作りやすい。見た目は金属色。歯を削る量が多い。
②高分子樹脂の詰め物(コンポジットレジン充填)
特徴:削る量が少ない。処置回数は1回。処置の品質は術者の習熟度による。
③セラミックの詰め物(セラミックインレー)
特徴:歯と歯の間を作りやすい。歯を削る量が多い。汚れが付着しづらい。
保険が使えるかどうかも処置の内容により異なります。
メリットとデメリットを理解した上で、治療方針を選ぶことになります。
さてここで、こんな選択肢だった場合はどうでしょうか。
①健康な歯
②メタルインレー
③コンポジットレジン充填
④セラミックインレー
この選択肢なら、皆さん「①健康な歯」を選ばれると思います。
実はこれが、予防歯科を行うということなのです。
問題が起きる前に問題が発生するリスクを評価し、そのリスクをコントロールすることで問題の発生を抑制します。
結果として、健康な歯を健康なままで保つということが予防歯科の本質です。
もし今お口に何の問題を感じていないとしたら、今は「①健康な歯」という選択肢を選ぶことができる状態かもしれません。
普段は意識しない、この見えない選択肢を選ぶために予防歯科を始めませんか。
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