先日、「世界一受けたい授業」というテレビ番組の中で、
レーザー式虫歯探知機というお話がありました。
レントゲンなどでは判別できない初期の虫歯を発見できるというものです。
紹介されていたのは、「ダイアグノデント」という機材です。
当院にもご用意があり、初期の虫歯の診断に使用しています。
虫歯というと、削って埋めるというイメージがあるかもしれませんが、
初期の虫歯は、お口の中の環境を整えてあげると元に戻ることがあります。
唾液には「再石灰化」という作用があり、
虫歯菌によって溶かされた「カルシウム」や「リン酸」といったミネラル分が、
唾液の働きによって再び歯の表面に戻るのです。
深い虫歯は削って埋める必要がありますが、
初期の虫歯は削らずに治します。
どちらの処置が適当であるかを判断するために、この「ダイアグノデント」が役に立ちます。
虫歯と思われる部分にレーザーを当て、反射した波長を計測することで、
虫歯の進行具合が分かり、削った方がいいかどうかが判断できるのです。
一度削ってしまった歯は元には戻りません。
虫歯になってしまった歯でも、早期に発見し、
なるべく削らずに治せるようにしたいですね。