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執筆者の写真宮城和彦

歯科用CT

更新日:2020年1月7日


歯科用CT GENORAY PAPAYA

当院では、レントゲン装置の一つとして歯科用CTを導入しています。

一般的なレントゲンは、立体のものを平面で表すのに対し、

CTは立体のまま表現が可能なので、

病巣のひろがりや、正常組織の構造を把握するのに役立ちます。

例えば、親知らずの抜歯を行う際、親知らずの根の先と神経が近いことがあります。

神経を傷つけてしまうと、下唇や顎の先に麻痺が起きるため、

抜歯を行う前に根の先と神経の位置関係を把握することは非常に重要です。

下のレントゲンでは、親知らずと神経が交差しているように見えますが、

実際に当たっているのか、それとも離れているのかは判断できません。

親知らずパノラマ

ここでCTを用いると、根の形態、神経の位置などが分かり、

様々な角度から見えるため、実際にどの程度危険があるのかが分かります。

親知らずCT01
親知らずCT02
親知らずCT03

CTを確認すると、神経は親知らずの根の内側に存在し、

親知らずと触れてはいるものの絡んではいないことが分かります。

抜歯の処置の際は内側へのダメージに配慮しつつ処置を行うことで、

リスクを最小限にすることが可能です。

下のレントゲン写真は、顎の骨の中の病巣を示したものです。

レントゲンでは、病巣の立体的な位置は分かりませんが、

CTを撮ることにより位置が分かり、手術の際にどのような手順で行うかを

事前にシミュレーションすることが可能です。

CTを撮影すると以下のようになります。

CTにより、撮影した範囲の骨を立体的にシミュレーションすることも可能です。

立体的な顎の骨の状態を把握することにより、

矯正の治療やインプラントの治療などに役立てることもできます。

必要な症例については、CTを積極的にオススメしています。

親知らずの位置関係確認や、病巣の広がりの確認などは健康保険の適応となりますが、

保険の適応外となるものもありますので、

ご希望がありましたらスタッフに一度お尋ねください。


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