歯科用インプラントというものがあります。
歯がなくなったところに、チタン製のネジのようなものを入れ、
歯の根っこの代わりをさせて歯を作る治療法です。

インプラントの手術は術者の技量により結果が左右されることが多く、
事前に計画した通りに入れることができないこともありました。
しかし近年では、「ガイデッドサージェリー」の普及により、
撮影したCTにパソコン上でシミュレーションした位置通りに
インプラントを入れることが可能になりました。
「ガイデッドサージェリー」とは、「インプラントガイド」と呼ばれるインプラント埋入の補助装置を使ったインプラント手術のことです。

当院では、「SIMPLANT」と呼ばれる装置を採用しています。
まず、CTと口腔内の模型を採取した後、コンピューター上でデータを重ね合わせ、
インプラントを入れる位置をシミュレーションします。

シミュレーションしたデータを元に、インプラントを入れるための「インプラントガイド」と呼ばれる装置を作ります。
この装置は、単純にインプラントを入れる位置の目安をつけるものとは違い、
位置、方向、深度を全てコンピューター上でシミュレーションした通りにインプラントを入れるための装置です。
ヒューマンエラーが少なく、バラつきのない結果を得ることができ、
神経損傷などのリスクを最小限に抑えることができます。

現在ガイデッドサージェリーの普及率は20%程度です。
コンピュータ上のシミュレーションや、ガイドの製作などコストはかかりますが、
安心・安全で正確な手術を行うために、当院ではインプラントガイドを用いた手術を推奨しております。